投稿一覧
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[登山日] 2013/11/20
[投稿日] 2013/11/20
状況- 4
福島・いわき/青葉の岩場 11月19日(火)
2011年の東北大震災から2年半が経過しました。地震で崩れて地上に横たわった岩塊に緑のコケが生え、それを迂回する踏み跡はしっかりとした道になっていました。
横に広い青葉の岩場のほぼ中央にある「春爛漫ルート」を上から下まで切り裂くように亀裂が入り「春爛漫ルート」から左は地震直後に登攀禁止になりました。同ルートのハンガーが撤去されたままだったので、現在も登攀禁止継続のようです。でも、「春爛漫ルートから」右は元の状態に復帰していました。広場は草が刈られて、ゴミ一つなく、各ルート整備も行き届いていました。
こだぬきポン、モー君、ぶたぶた子豚、両手にへび、「ハマチ、アンモナイト、カブトガニ(常連さんに会えなくて「 」内3ルートの名称は未確認)」、の7ルートを登りました。
高さが低く、冬暖かく、景色が良くて、広くて平らな広場があって、車から歩き20分、近くに温泉有り、私のようなプレクリップクライマーにはとても適した岩場と言えます。 -
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[登山日] 2013/11/18
[投稿日] 2013/11/18
状況- 4
群馬・表妙義/金洞山・鷹返しの鎖場 11月17日(日)
中間道から堀切(ほっきり)ルートで縦走路に出て、金洞山(複数ピークの総称)の鷹返しを通過し、第四石門に向かうエスケープロートから下山しました。
鷹返しの岩場は
1ピッチ目、鎖10m+はしご10m、
2ピッチ目、鎖40m、ガバホールドが少ない
3ピッチ目、鎖場トラバース20m
というコース(山と高原地図破線ルート)です。鎖を持つ手がパンクして手を離してしまう事故が何度があった聞いていましたので、ロープを出して慎重に突破しました。
鷹返しの頭からエスケープルートの途中までも数メートルの垂直に近い鎖場が4箇所ほどありまして、岩稜が大好きなタイプの方だったら、思い切り楽しめるでしょう。
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群馬・裏妙義/丁頭の頭 11月16日(土)
横川駅からスタートして、麻苧(あさお)滝の所から裏妙義縦走路に入りました。滝の先の鎖場の所より奥は一般のハイカーは入って来ないので、静かな岩稜縦走が楽しめます。
丁頭の頭まで4時間、丁頭岩で1時間ほど遊んでから鍵沢(かぎさわ?)コースを2時間で下山しました。数少ない駅から登って駅に帰れる、眺望も良い岩稜縦走コースです。
丁頭岩は東面から南面に回り込むように鎖がついていいます。垂直ですがホールドが豊富なので、岩慣れた人ならフリーで往復出来ます(そうでない人は信頼出来るリーダーにロープで確保してもらって下さい)。
いろいろルートがあるようですが、初心者の多い我がパーティは丁頭岩の南面の基部からダイレクトに登ることにしました。真っ直ぐに登るのでロープで確保すれば初心者にとって最も安全なルート取りです。
初めの6mはⅢ級程度、壁から拳骨のように飛び出した岩にスリングをかけてプロテクションにしました。残りの4mはⅣ級垂壁で、垂れている鎖の穴にスリングを通してプロテクションにしました。鎖を掴まないで登った方が面白いです。
丁頭岩の頭には都合の良い“懸垂ロープが回収しやすいという都合”支点がないので、2mほどの捨て縄が必要でした。 -
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[登山日] 2013/11/13
[投稿日] 2013/11/13
状況- 4
丹沢・大山川 11月12日(火)
今日は平日の大山川、他にパーティなく貸し切り状態でした。
二重の滝、倒木がかかった滝、最後の滝の3箇所でロープを出して、
岩場ゲレンデのトップロープ練習みたいな感じで「あーだ―こーだ」いいながら
滝登りを楽しみました。冬型で晴れるかと思いましたが、地上が暖かすぎるのに
上空に12月の寒気が入ったためでしょうか、全体に曇り、途中で雨もありました。
往復ケーブルカーを使う贅沢をさせてもらいました。
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奥多摩・岳嶺岩 11月10日(日)
今日は救助訓練です。
①A1クライミング…ロープを登る自己脱出に向けて体の動きを確認
②仮固定と自己脱出…予算の関係でシングルロープを使いましたが、ダブルロープの細さを登れようにしたいです。
③つりあげシステム1/3&1/5…自己脱出で登れないので上から引き上げる
④懸垂救助…垂直の壁での救助は割と簡単
⑤人を背負っての懸垂①(救助者の懸垂+補助者の上からのロワーダウン)…現実的、使用例有
⑥人を背負っての懸垂②(カウンターラッペル)…ロープが1本しかない場合、補助者がいない場合に使うが実際に行うのは大変
⑦その他の訓練…お腹いっぱいで出来ませんでした。
*ビレー器はHMSカラビナ(ハーフマストヒッチ)のみに限定
*来年の7月のサバイバル訓練も岳嶺岩にして①と②と⑤とつりあげシステム1/2と結び目通過と沢のロープワークとテンション解除を行うつもりです。ビレー器はエイト環に限定
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丹沢・大山川 11月9日(土)
この時期何度も休日の大山に来ました。今までで一番混雑していました。それにしても最近の山は若い人が多いですね。駐車場は満杯でしたが、土産物屋の駐車場に入れさせてもらいました。駐車代は1000円なので良心的でした。
ケーブルカー終点から少し歩いて、二重の滝へ、そこから大山川に入渓しました。前に○○労山のパーティがいて、二重の滝を左岸ルートから登っています。後ろは梁山泊(沢登り専門の山岳会)パーティです。実力ある隊に挟まれましたが、抜かれることもなく追い抜くこともなく遡行しました。
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日高・日和田山の岩場 11月4日(月)
前日は雨、当日も雨が降るかもという難しい状況の中で決行しました。朝から雲っていまして、ロープワークの練習をしながら岩が乾くのを待ちました。
午後、岩場に移動して、時々雨がぱらつく中、一般ルートとステミングフェースを登りました。他に2パーティいまして、貸し切り状態にはなりませんでした。休日の日和田の岩場は岩場が濡れていても登ってる人がいるのです。
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[登山日] 2013/11/05
[投稿日] 2013/11/05
状況- 6
群馬・西上州・九十九谷 11月2日(土)
地図読み山行教室の上級編になるコースということで九十九谷に行って来ました。一般の登山道の左岸尾根を登って、中間岩稜を下りました。今度行く時は、地図読みルートの右岸尾根を登って、同じく中間岩稜を下ろうと思います。ちなみに不動寺までの一般登山道は垂直に近い鎖場が連続して迫力満点のルートで、馬の背と呼ばれています。車が2台あれば上底瀬集落の九十九谷登山口駐車場に車を置いて、もう一台の車で林道を不動寺近くまで行き、一般登山道を馬の背から上がって御岳山から左岸尾根を下って上底瀬にもどるのが良いと思います。時間があれば観音岩を往復してくると良いでしょう(左岸尾根に下る手前に分岐があります)。一般道なのに九十九谷には写真のようなスゴイ所が何か所かあります。 -
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[登山日] 2013/10/31
[投稿日] 2013/10/31
状況- 5
群馬・子持山と榛名山 10月29日(火)Cool!!0
台風が去って、10月の5週の晴れ続きの合間で29日の火曜だけは関東南部が雨予報、でも群馬県は晴れ予報なので、群馬の山に行くことにしました。
関越道の渋川伊香保インターから旧17号線に入り子持入口で左折して子持山へ。7号橋駐車場に車を置いて、登ること50分で獅子岩の分岐、獅子岩の頂上を往復しました。獅子岩頂上は正面に赤城山が見えて、眼下に関東平野が広がる素敵な眺望でした。
最新刊の岩登りゲレンデのガイドブックの1項目目に子持山獅子岩が掲載されてからは平日でも混んでいると聞いていましたが、獅子岩ブームはもう過ぎたのでしょうか、クライマーの姿はありませんでした。
子持山の頂上は景色がないのでパス、獅子岩から往路を駐車場に戻り車中の人となりました。渋川方面に向かい、途中で右折して国道33号線を使って榛名山に向かいました。伊香保を過ぎてからの紅葉の国道ドライブで「たそがれ流星群年代」の私にとっては感傷にふけるものがありました。
榛名山ロープウェイへの道を右に見送りその次の道を左折、つづら折りを下ること10分で左に黒岩が見えた所、道の右側の駐車場に車を停めました。黒岩の西稜(Ⅳ級1ピッチ40m、終了点からは3m行った所から20mの懸垂で降りられる)を登って来ました。西稜は昔からあるやさしいアルパイン系ルート(でも支点はハンガーボルト)で登るにつれて赤と黄と褐色と緑の秋の盛りの景色が広がって行き、癒(いや)されました。
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東京・八王子城址から北高尾山稜 10月27日(日)Cool!!1
ひさしぶりの快晴の日曜日、空気は乾いて、日陰はちょっと寒いくらいですが、歩けば暖か、日差しある所はポカポカ「気持ちいい!!」。
高尾から大久保行のバスに乗り松竹(まつたけ)で下車、松竹橋を渡り林道を10分歩くと八王子城址登山道の標識があります。良い道ですがメインルートではないので人にはあまり出会いません。でも、なんと、キノコ狩りのおじさんに遭遇・・・篭の中をのぞきこんで・・・「アカモミダケ」を教えてもらいました。「天ぷらにすると絶品!」とのこと。以後キノコ目になってそれをさがしながら10笠ほどゲットしました。
八王子城址で昼食、富士見台経由で杉沢の頭に、そこから地図読みで尾根を聖パウロ学園まで下りました。
聖パウロ学園は馬術部の活動が盛んです。馬術練習をしている馬場のすぐ横を道が通りますので、静かに馬を驚かさないように通過する必要があります。
戻りましてキノコを醤油味で煮ていだだきました。『天ぷらにすればよかった!!』と思いました(アジは「ホヤ」みたい)。
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飯能・越上山と日高・日和田山 10月22日(火)と23日(水)Cool!!0
台風27号が沖縄、そして28号は小笠原に接近していて、日本の南岸には停滞前線があって。台風からの南風が前線を刺激して雨が降りやすい状況になっています。
22日の関東地方は曇り少し晴れの予報だったので、飯能の越上山にハイキングに行きかけました。でも飯能は未明から雨、8時になっても雨でありまして、ハイキングを中止して日帰り温泉行に切り替えました。なぜか飯能のあたりは温泉がなくて、鶴ヶ島のスーパー銭湯「蔵の湯」に行きました。
23日の関東地方はは曇りで夕方から雨で秩父地方は雨が長いといった予報でした。ダメもとですが、ある期待を胸に日和田山の岩場に行きました。岩場はわずかに湿っているので、松の木ハングとか左ルートとかは登れませんでしたが、普段混んでいるやさしいⅣ級のルート(Ⅳ級のルートはトップロープを張らないで、上に抜けて順番をゆずってほしい願いもむなしく、いつもトップロープが張られ大人数が交代しながら登っている)に人影はありませんでので、貸し切り状態でロープワークの練習をしました。この日は我々含めて全部で7人しかいませんでした。夕方17時まで雨は降りませんでした。22日と23日の天気の違いはなんだったでしょう?
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群馬・榛名山 10月19(土)Cool!!1
関東地方は雨予報でした。群馬県に少しだけ晴れマークが出ていたので、榛名山に行って来ました。朝6時に出発、関越道の前橋インターチェンジを出ると雨が少しだけ車のフロントガラスにつき出しました。間欠ワイパーをクタンクタンと言わせながら県道28号線を榛名山に向かいました。県道28号線はわかりにくい道で、カーナビがないと迷います。実は3度もUターンして道を修正し1時間弱、グルグルしてました。榛名湖にあと5分となるあたりの道の左に車が数台止まっていました。黒岩の取りつきです。
ちなみに、黒岩の整備状況は良好で伊豆の城山に負けないほどの快適なゲレンデになっています。フリールートではない西稜までハンガーボルトが短い間隔で打たれています。並列するヤンキー稜は昔のままのハーケンとボルトですが、終了点はハンガーボルトで整備済です。
いよいよ雲が垂れ込めて、昼なのに暗くなってきました。榛名湖までドライブして、渋川インターからもどりました。
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御坂・三つ峠 10月17(木)Cool!!3
台風の後の秋晴れかと思い三つ峠にハイキングに出かけました。ところが、冬型が強く、この秋一番の寒気が上空に入り、ほぼ一日曇っていました(午後にわずかに晴れ間あり)。
クライマーの荷物が道に置かれてハイカーが困っていると聞いている三つ峠の岩場の下の所(具体的には一般ルートと中央カンテの取りつきの所と思われます)に都岳連とガイドT氏の2講習が開催されていました。どちらも荷物を脇によけるなどの配慮をしていました(すばらしい!)。休日に多くのクライマーを迎えた日でもこのような良いマナーが守られてほしいと思いました。
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奥武蔵・日和田山の岩場 10月14(月・祝日)Cool!!3
山岳ガイドの仕事・・・充実の4日目です。
さわやかな秋晴れでした。例によって混んでいましたが、リードアンドフォローで上に抜けられるルートにはトップロープを張らないタイプのグループばかりだったのでほとんど順番待ちが無くて楽しく登れました。
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尾瀬・大薙沢 10月12日(土)夜発~13日(日)Cool!!4
尾瀬はテント泊禁止なので、土曜日なるべく昼寝してマイカーで深夜に出発し、早朝6時に大清水に到着しました
大薙沢左俣を登り右俣を下りました。ロープを出す所はありませんでした。2級とガイドブックにありますが、1級上の評価で良いかなと思いました。沢の中は1級で、右俣の詰めから稜線に出てさらに下降点を見つけて左俣の水流に出るまでが1級上です。
右俣の最後の詰めですが稜線から標高で50mほど手前の所で、左でなくて右の沢に入った方が良いです。鞍部の方向は右の沢と左の沢のちょうど中間です。我々は本流に見える左の沢に行き、鞍部より標高を上げてしまって。笹藪をトラバースして登山道に出ました。
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伊豆城山・南壁南西カンテ 10月11日(金)Cool!!5
なんと16年ぶりに城山南壁に南西カンテルートを登りました。
懐かしい、ハーケンとボルトのルートです。もちろん、カンテ(稜線)なので景色良好です。昔と異なりビレーポイントにはしっかりしたハンガーボルトが設置されていました。Ⅳ級のカンテを2ピッチ、最後のピッチはトラバースするようですが。ボルダーみたいな岩をハーケンに沿って登りました(Ⅴ級かな?)。
2間バンドに出て、それを下り、エキスカーションの終了点から懸垂下降で下りました。下降点はわかりやすいですが下にクライマーがいる可能性があるのでロープを投げない方法で懸垂下降をする必要があります。
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[登山日] 2013/10/08
[投稿日] 2013/10/09
状況- 4
北横須賀・鷹取山の岩場 10月8日(火)
気温の高い日でしたが、海からの風が吹いて涼しい場所や日陰のルートを選んで、7本登りました。展望台エリアにいつもいて、トップロープを張れるギアとロープを岩場の上の木から吊るして残置している年配のグループ(仮称:3時の会)が今日も8人いました。いつも午後3時に帰るので、そのエリアは3時の会が帰ってから「天の川ルート」のみ登りました。 -
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[登山日] 2013/10/06
[投稿日] 2013/10/08
状況- 5
巻機山・米子沢 10月6日(日)
土曜日は太平洋側では雨でしたが、新潟は曇りのようでした。日曜日は関東も新潟も曇り予報でしたので、米子沢行きを決定しました(雨天や増水時には遡行しない方が良いです)。
米子沢は沢の入渓点のゴーロや中流ゴルジュあたりの沢幅広くて明るい雰囲気があります。大滝の巻道はしっかり踏まれています。上流は灌木と草が紅葉し常緑灌木の緑と流れる水の色が合わさって、とても美しいです。ここは「ピカ一美しくて、日帰りが出来て、いいんだワー!!」などと、参加者が口々に申しておりました。
登山口駐車場や駐車場と駐車場の間にある米子沢右岸の林道(この道を少し登った所から入渓)の入り口に「事故が多いので米子沢の沢登りは遠慮して下さい」と書かれた立て看板が設置されていました。ロープを出さなくて登ってしまえるけれど、ルートの取り方によっては1手くらい難しい感じの滝がいくつかありますので、沢登り経験が10本くらいあって日和田山男岩西面ステミングフェース(5.7)かそれに匹敵する外岩ルートが登れる体術とバランス感覚のある人が行ってほしいです。
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奥多摩・武蔵五日市駅駐車場 10月1日(火)Cool!!4
つづら岩に行く予定でした。関東全般に曇り時々雨の予報だったのですが「あきる野市」は曇り部分が多かったので、先発して五日市駐車場1日最大600円)に行き早朝の6時30分に判断することにしました。
残念ながら6時14分にポツポツと雨が降り出して、6時20分に本降りとなり、岩場全体が濡れてしまい、雨が上がっても曇りなので乾かないと判断してつづら岩を中止しました。
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奥多摩・シダクラ尾根 9月29日(日)Cool!!4
奥多摩のシダクラ尾根を登りシダクラ沢を下降しました。地図読み山行の下りで沢に降りてしまった場合を想定してコース設定しました。
シダクラ尾根は踏み跡が少ない方で人があまり入っていないようですが、尾根筋がはっきりしているので、登る分には間違えることはないと思います。
シダクラ沢はゴルジュがなく上から下まで、川岸を歩けました。川岸は小石と礫の緩斜面で藪はほとんどありません。ロープを出した所は一か所で、3Mの懸垂下降(クライムダウンも可能なくらい)でした。
足並みの揃ったパーティで6時間30分かかりました。
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北穂高小屋
[登山日] 2013/09/12
[投稿日] 2013/09/30
状況- 7
岩稜歩きのポイント 9/11~9/13 北穂行でお客様にアドバイスしたこと
●落石が来たら、落石を起こしたら
・上から落石が落ちて来たら。「最後まで落石を見続けること」、石を見て体をかわすのです。どうしてもかわせない時は腕ではらうこと。
・落石を落としたら「ラク!」と大きな声で叫ぶこと。「ラク!」はたぶん英語の「ロック」から来ていて、海外でも通じるそうです。
●確保ということ
そっとたしかめて持ち、そっとたしかめてから足をおく、三点確保で三点にこだわりすぎる人が多いが一点でも外れたら落ちるので、確保の方が大切です。三点にこだわりすぎて、確保の方を忘れ、動ける範囲が制約されてしまわないように。
*三点でなくて、実は二点で支えて行動しているのですが三点確保が常識なのでそれを高言するのは難しい。
●バランスクライミング
もっとも手に負担がかからないようにして登り下ることがバランスクライミングです。つまり、なるべく足を使うということです。垂直以下の斜面では胸の前にスイカがあるくらいのつもりで岩から体を離します(垂直やオーバーハングでは岩に体‘腰’を近づけます)。
●レストステップ(小股でゆっくり体重を移す)
できるだけ片足にしっかり乗るようにします(乗った足の真上に臍‘体の重心’が来るイメージ)。もう一方の足をゆっくりと着地点をねらい滑ったり動いたりしないか確かめながら着地します。
●下り
・指のつけね付近で着地し足首のバネを使うようにします。
・大きな段差は足踏みして横になり大腿側筋を使うようにします。
・座って足を下ろす方法があります。
・背中でなく腹を斜面に向ける登りの姿勢で降りる方法があります。その場合、体の真ん中から下を見るのでなくて、サイドから見て足場を探すようにします。
・なるべくつま先の真上に膝の頭が来るようにします。
●はしごと鎖場
・はしごは三点確保が出来るように作られた人工物です(岩登りのⅣ級以上場合は三点確保では通用しない)。なので三点確保で登り降りします。
・鎖場を下る時は鎖を固定する支点の強度がわかります。強度が強い場合は、鎖をまたぎ手でぶらさがるように体重をかけてもOKです。
・鎖場を登る時は鎖を固定する支点の強度がわかりません(リングボルト一個なんてことも多いので注意が必要です)。鎖に思い切り体重をかけず、補助に使いながら、足で登りましょう(バランスクライミングの項参照)。
●練習
岩場が苦手な人ほど練習をいやがる傾向にあります。苦手な人ほど練習してほしいです。クライミングジムや岩場ゲレンデに納得がいくまで通いましょう(苦手な人はがんばって50回行く←50回で止めていい)。クライムダウンとトラバースのある課題(ナンバールートなど)を積極適に練習しましょう。
●山側によける
確保にしても、ゆっくりと体重を移すにしても。すれちがいは必ず山側によけます。ついつい「まぁいいか」と谷側に寄ってしまうことがありますが、ちょっとしたことが命取りになるので、基本を徹底して守るということです。谷側によけているときに、相手のザックがポンと当たっただけでもはじかれて転落してしまいます(玉突きの玉が、ぶつかった方が止まり、ぶつかれた方がはじかれるのと同じ)。
●服装
細かいことですが、長袖長ズボンの着用。岩は硬く尖っているので、普通は何でもない程度にぶつけただけでも皮膚が切れてしまいます。特に、高齢者の皮膚は薄くなっているので、ちょっとしたことで大きく削がれてしまう。街中の日常診療でも経験しています。
●集中力を切らさないこと
疲労に加え、低血糖、脱水などもふらつきの原因になります。高山病の症状としてもめまいがあるので気をつけましょう。山小屋で眠れないのを心配して睡眠薬を飲むと、夜間に呼吸数が減って高山病の症状が出やすくなるのと、翌日に眠気やふらつきが残ることもあります。 -
北穂高小屋
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農鳥小屋テント場
[登山日] 2013/07/15
[投稿日] 2013/09/30
状況- 5
●学んだこと
・雨風の3000m稜線での行動の服装は森林限界を越える雪山のそれと似ている。なので、セーターだけでなく、毛糸手袋(綿なくて毛)を持つべし。オーバー手があればもっと良いが、雪でないのでスパッツはいらない。
●伝えたいこと
・予備日がないのに、撤退が難しい3000mの稜線で宿泊してはならない。
・3000mのテント泊では、張綱は枕くらいの大きな石で固定すべし。
・ペグはいらない。山のテント場はペグが打てるほどにやわらかい土の所にはほぼ無いし、そのようなやわらかい土のある所は森の中なので張綱を張る必要はほぼ無い。
●テント場情報
・農鳥小屋のテント場は小屋を挟んで縦走路の南北に設営スペースが多くあり、海の日三連休の中日でしたが、混んではいませんでした。
・水場は水が取れないそうで、1リットルは無料、1リットル追加するごとに100円でした。
・テント場に大きな石が多くあり、強固に固定出来ます。
・テント設営後に幕営料を払いに行きました。1人500円
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7/13甲府-バス-広河原-乗合タクシー-奈良田(第一発電所)~大門沢小屋C1
7/14C1~農鳥岳~西農鳥~農鳥小屋C2
7/15C2~間の岳~八本歯のコル~大樺沢~広河原-バス-甲府
7/16予備日 という行程でした。
14日は富士山が見えたりで良い天気だったのですが、15日に日付が変わるころから雨が降り出し、風も強くなりました。数か所、風でフライを剥がされたテントがありました。張綱の固定が甘かったようです。
15日は3000mの雨風の稜線で雨風の中行動になりました。風雨といっても体が倒されたたり飛んでしまうほどではなかったので予定どおりに進むことを決定しました。服装は化繊の下着、化繊の長袖シャツの上にセーター、さらに、雨具上下を着ました。素手を出しての行動になりました。盛夏なので凍傷にはならなかったですが、冷たくてかじかみ、ザックのファスナーが開けないほどでした。夏の森林限界を越える山行だったら毛糸手袋かオーバー手を持って行くべきだと学びました。
もう少し風雨が強かったら、農鳥小屋に避難することになったと思います。進むにしても戻るにしても3189mの間の岳と3055mの中白根岳の二つか3051mの西農鳥岳と3026mの農鳥岳の二つを越えるのは難しいからです。キャンプ地を農鳥岳のテント場に選ぶばあいは予備日が1日、出来れば2日はほしいものです。
<参考>無理に行動して、動けない人が出て、長く雨風の稜線に留まることになると低体温症の危険にさらされます。 -
農鳥小屋テント場
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広河原
[登山日] 2013/07/12
[投稿日] 2013/09/30
状況- 5
当世テント事情
●夏の休日、テント場は混んでいます。
・毎年、海の日3連休(雨の可能性やや大)に夏山テント山行を企画しています。今年(7/13~15)は南ア・白根三山に行って来ました。
・新宿7:00発のあずさ1号の混雑を避けて、臨時列車のかいじ173号(新宿発7:03甲府着8:36)に乗りました。でも甲府駅に降り立ってびっくり、甲府9:00発広河原行のバス停の前は人が1000人ぐらいの登山者がならんでいました。山梨交通バスたくさんの増便バスを手配してくれていて、増便33台目、10時少し前、ようやくバスに乗れました。
・12時少し前に広河原着、広河原のバス停付近は北岳に向かうのと北沢峠に向かう登山者と観光客とで、渋谷のスクランブル交差点のごとく人が行きかっておりました。急遽の現地判断!乗合タクシーを拾って奈良田に移動し奈良田~大門沢C1~農鳥岳C2~間の岳~八本歯のコル~大樺沢下山という一般とは逆のコースに変更しました。おかげ様で今回は混雑の回避が出来ましたが、いつもそうはいかないので、対策が必要です。
●混雑時はマイテント(1人用or1~2人用テント)を持って行く方が無難です。
・マイテント(優秀,軽量,安価)を持っての単独行又は2人行が相当に増えていると見受けられます。たぶんそれが理由で、テント場は数年前以前に比べて、混雑が増しています。14時前に到着しないと共用テント(3人用以上)を張る場所をみつけるのは大変です。テント場が見つからない場合は、勇気を出して、先に張ってあるテントの移動をお願いしなければなりません(協力してもらえるとは思いますが・・・?)。
・混雑しているテント場では50cm×2mの程度のスペースがあれば設営出来る1人用テント(メンバーが2人だと2張のテントになる)は有効です。通路の状態になってる空きスペースに張れてしまうからです。
●以下のようなマイテント設営のマナーを提案します
・大きいテントが張れる場所に小さいテントを張らないのがマナーです。
・大きいテント(3人用以上テント)が張れる大きな場所しかない場合は、追加のテントが張れるスペースをあけて(端に寄せて)テントを張るのがマナーです。 -
広河原