松浦寿治さん
/ 東京都
所属
N.I.A.J
ガイド資格
スキーガイドステージⅡ / 山岳ガイドステージⅠ
フォロワー数
39人
投稿件数
71件

投稿一覧

  • エリア外
    [登山日] 2014/01/16
    [投稿日] 2014/01/16

    状況
    • 4

    1月12日 富士山五合目雪上訓練
     1983年12月に富士山に行って以来、2014年の1月の富士山雪上訓練まで30年かかざず行ってきました。佐藤小屋の佐藤 保さんに、「マツウラさんガンバルネ!」と言われました。佐藤さんはじめ、富士山雪上訓練を支えてくださった多くの方々に感謝します。
     以下は1983年12月に書いた文です。
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    スベル                           
                                  松浦寿治
     今冬は雪の便りが早かった。十一月下旬の富士山五合目には、五〇センチを越える積雪があったという。こんなことは十年ぶりのことだ。さっそく雪上訓練に、10人ほどのメンバーで出かけて行った。
     馬返しから歩き始めて小一時間、道の左右に雪が現れた。なぜか皆黙々と歩いている。こんな時はだまって回想にひたっているのが、なんとなく格好がいい。人真似に興じて歩いていると、前の方でツルリ、中の方でツルリ、あちらこちらで転がっている。見れ ば足元は氷の道。上に土くれが少しかぶってカムフラージュしている。右足がツルッ、それをカバーした左足もツルッ。ドテッ。ああ尻が痛い!「転ばなけれぼ、どういう所で滑るかわからないものさ」エラそうにいうヤツ(先輩)がいる。コノーッ・・・・・・。
     ところで、ツルツルすべる氷は、水の温度が低いために変えてできたものである。水というのは他の物質にはない特別の性質を持っている。例えば、普通の物質は温度が下がって液体から固体に変わると体積は小さくなるが、氷は逆に増える。つまり氷は水より軽い。だから氷は沈まないで水の上に張る。氷が他の物質と決定的に異なる点は、圧力をかけるだけで氷という固体から水という液体に変わるということである。だから氷の上に靴をのせると、その圧力によって解けた水が、靴底と氷の間に常に存在することになる。これが潤滑油となって摩擦を極端に減らす。そこで「滑る」ということになるわけだ。
     もし氷がこれらの特異な性質を持たなかったとしたら、少なくとも滑らないためのア イゼンとかピッケルは不要になるし、スキーとかスケー卜の楽しみはなくなる。また、海に浮かぶ氷山とか渓流の上にかかるスノーブリッジなどというものは存在しないことになる。
     さて、富士山での雪上訓練では、雪の急斜面で滑ってしまったときの対策として、滑落停止を繰り返しトレーニングしたことはいうまでもない。

  • エリア外
    [登山日] 2014/01/08
    [投稿日] 2014/01/08

    状況
    • 4

    1月7日 湯河原幕岩上部
     湯河原幕山頂上と幕山公園の中間点あたりにある悟空スラブという所でアイゼントレーニング(毛糸手袋とアイゼンで登る)をして来ました。
     スラブの最上部(景色が良いです)の45メートルのピッチは傾斜が強くて、ホールドが細かいので、手の負担を最小限に抑えた登りをしないと登れません(正対のバランスクライミングとは何なのかがわかります)。安全のためにトップはクライミングシューズと素手で登り、セカンドのみアイゼンと手袋でザックを背負ってで登るのが良いでしょう。
     悟空スラブは、最近、ラッペリングボルトによる支点の整備が進んでいます。悟空スラブに限らず、支点がボルト2本で作られていてるとそれを信用してしまう方が多いです(多分クライミングジムのリードの壁の終了点が2本のボルトで出来ているからだと思います)。でも、自然の岩場(外岩)における「終了点や懸垂の支点やビレーポイント」は3本以上のボルト(他のアンカー含む)を連結する慎重さを全てのクライマーが持つべきだと考えます。

  • エリア外
    [登山日] 2014/01/06
    [投稿日] 2014/01/06

    状況
    • 5

    1月4日~5日 丹沢・主脈縦走
     塔の岳~丹沢山~蛭ケ岳~姫次~黍殻山~焼山と丹沢を南北に連なる稜線は丹沢主脈と呼ばれています。丹沢を東西に連なる稜線を丹沢主稜といつも区別がつかなくなります。それは丹沢主脈を縦走すると意識して歩いたことがないからです。
     丹沢主脈を雪のある時に歩くのは素敵です。丹沢山~蛭ケ岳の部分は1500メートルの標高しかないのに、森林限界の上を歩きます。人が少なく、道も踏まれすぎていなくて(深くえぐれたりしてない)、アップダウンも少なくて、樹木は広葉樹で、明るく開けていて・・・1月~2月の雪のある時期に訪れることをお勧めします。北の焼山から南の塔の岳を目指す方が良いかもです。雨具上下、耳の隠れる帽子、毛糸手袋、オーバー手袋、防寒具、軽アイゼン、などをお持ち下さい。

  • 金峰山
    [登山日] 2014/01/03
    [投稿日] 2014/01/03

    状況
    • 4

    12月29日~30日 秩父・金峰山
     年末山行で金峰山に行って来ました。登路、1日目に瑞牆山荘平から金峰小屋まで入って、2日目に金峰山を登って瑞牆山荘に下る人に多く出会いました。
     「金峰小屋は温かいよ、薪ストーブだし、羽毛布団だし」とすれ違った2名のシニア登山者が言っておられました(私は金峰小屋泊の経験がありません)。瑞牆山荘から金峰小屋に入るには森林限界上の稜線を少し歩かないとならないのですが、冬型のゆるみのタイミングをはかりながらガンバッテ金峰小屋まで登っちゃう人が多い理由は小屋の暖かさにあるようです。
     冬の山小屋はどこも暖かいわけではありません。暖か情報は貴重です。

  • 入笠山
    [登山日] 2013/12/28
    [投稿日] 2013/12/28

    状況
    • 6

    南諏訪・富士見パノラマスキー場 12月25日(水)
     12月最後のまったり出来る良い天気との予報どおり、無風快晴の一日でした。富士見パノラマスキー場のパノラマに納得しました。入笠山の山頂近くまでゴンドラで登りますと、正面に八ヶ岳が蓼科山から編笠山まで(・・・つまりほとんど全山)、眼の前いっぱいに広がっていて、その景色を見ながら1000m近いダウンヒルになるのです。
     入笠山の山頂に行きたい気持ちを押さえて、今日はスキー三昧、一日券(50歳以上の方は免許証などを持って行きましょうシニア割引4000円)を買って、ゴンドラにくりかえし乗って、滑りまくりました。
     今回はカービングでないノーマルカーブ(10年前は一般的だった)のスキー(ジルブレッタビンディング付)にスキー靴でなくて冬用登山靴を履いて滑りました。20年ほどかけて、登山靴で滑る技術を確立したのですが、今回を持ってその技術を使い納めることにしました。この10年でスキーは、形はカービングに、長さは相当に短く、幅は広く、しなりはロッカー(踏み込むとよくしなる)に変わりまして、もうノーマルカーブのスキーは手に入りません。技術を伝えたくても用具がないのです。

  • 縞枯山
    [登山日] 2013/12/22
    [投稿日] 2013/12/24

    状況
    • 5

    北八ヶ岳・縞枯山周辺 12月21日(土)~22日(日)
     12月16日(月)からの週は、東京はほぼ毎日のように雨が降っていました。20日(金)には都内で雹と初雪を観察した旨が報じられていました。さぞかし、北八ヶ岳も雪が多かろうと考え、ワカンジキを持参しました。実際には道の上に雪はさほど積もっていなくて、トレースのない場所でもワカンジキはなくても大丈夫でした。この冬だれも歩いていないだろう道(例えば北横岳から蓼科山縦走)を行く場合はに膝上までのラッセルになりますのでワカンジキでなくてスノーシューの方が良い状態でありました。

    21日朝、ピラタスロープウェイで一気に高度をかせぎました。ロープウェイ乗り場で、北横岳ツアーの大きな団体と一緒になりました。北八ヶ岳にはヒュッテと名のつく山小屋がいくつもあります(北横岳ヒュッテ、黒百合ヒュッテ、双子池ヒュッテ、大河原ヒュッテ、蓼科山頂ヒュッテ)が、前の二つに旅行会社のツアー企画が入ることが多いです。ツアーであろうが、個人山行、山岳会の会山行であろうが「とにかくいっぱい山に行く」ことが重要であるとは思います。でも、数ケの団体が重なって100人とか150人とかになるのもよく見かけるので、そういう重なりが予想される場合は別の工夫(日程を変える、小屋を変える、等)が必要だなと思いました。
     ロープウェイを降りて、縞枯山の山裾を回り五辻まで行きました。五辻までは十名以上歩いたトレースありました。引き返す人が多いのでしょうか、五辻からオトギリ平までは2名ほどのトレースになってしまいました(大石峠を経て麦草ヒュッテまで続くもよう)。
     せっかっくワカンジキを持って行ったので、オトギリ平からトレースのない道を南へ下りメルヘン街道に出て麦草ヒュッテに向かいました(メルヘン街道にもトレースなし)。雪がジャンジャン降って来たので、麦草ヒュッテより先は行かずに、ヒュッテに泊りました。

    22日、強い寒気が入っているようでとても寒く感じられました。曇り、時々雪、時々ガスの中、麦草ヒュッテから茶臼山、縞枯山とピークハントして、坪庭を散策、ロープウェイで下山しました。ロープウェイ駅から北横岳を見ましたが中腹から上はガスに隠れていました。

  • エリア外
    [登山日] 2013/12/16
    [投稿日] 2013/12/16

    スナップ
    • 3

    箱根・神山 12月13日(金)
    タレントのつるの猛さんが最近、登山に凝っているとのことで、箱根にご案内しました。

  • 軽井沢プリンススキー場
    [登山日] 2013/12/09
    [投稿日] 2013/12/09

    状況
    • 3

    軽井沢・プリンスホテルスキー場 12月8日(日)
     湘南新宿ライン(大船発6:10 新宿6:58 本庄着8:30)~本庄駅(集合)~マイカー~軽井沢でスキー~マイカー=本庄(解散)という日程で、千葉、東京、神奈川から普通電車利用で参加出来る、日帰りスキートレーニングの会を行いました。

     スキー場のデーター:駐車料金=1日500円、レンタルスキー=一式4800円(免許書等必要)、リフト代=1日券4300円、4時間券3800円{60歳以上2800円(免許書等必要)}

     冬の季節は、スキー場に月に1度くらい通うことをお勧めします。雪山歩きのバランスは定期的なスキートレーニングによって飛躍的に良くなります。スケート場に通っても同様の効果が期待できます。「滑る⇒怖い⇒腰が引ける⇒より滑りやすい体制になる」ということが防げるし、滑った時の対応能力が飛躍的に向上するはずです。春になったら、残雪豊富でなだらかな日本の多くの山々で、山スキーが楽しめるというおまけがついています。

  • エリア外
    [登山日] 2013/11/29
    [投稿日] 2013/11/29

    状況
    • 5

    奥武蔵・日和田山の岩場 11月26日(火)
    アンカーチェーンやデイジーチェーンの使い方の件
    ※私はアンカーチェーンやデイジーチェーン(以下:AC)を使いませんが、それを持って来られたお客様がいたので、以下に使い方をまとめてみました。言葉足りない点が多くありますがお許し下さい。
    -----------------------
    <注意してほしい危ういポイント>
    ①リーダーがACで簡易のセルフビレーをセットした直後に「ビレー解除」の合図を送る「危うさ」を時々みかけます。
    ②セカンドがボルト一つ(目に余るのは手打ちのリングボルト一つ)にACを連結してそれでセルフビレーがセット出来たと思いこみ、ACに体重をあずける「危うさ」を時々みかけます。
    -----------------------
    <リードアンドフォローのロープワークの中でACを使う場合の例>
    ●リーダーはビレーポイントに到着したら、一つの支点にACを適当な長さ(Xcmとする)を決めて支点Aにかけることで簡易のセルフビレーとします。さらに、支点Bにカラビナをかけリーダーのハネスに結んだメインロープをハーネスから適当な長さ(Ycmとする)にクローブヒッチを作りそのカラビナに結びます。XとYはそのなす角度が60°以下になるようにします(XとYで固定分散が出来る)。XとYはリーダーがテラスから落ちない状態で十分に長い(1m程度)ことが望ましいです(作業がしやすく落石からも逃げやすい)。さらにメインロープで支点Bと支点Cを連結して、リーダーのセルフビレーが完成します。
    ●セルフビレーが完成したら、リーダーは支点Aと支点Bにカラビナをかけ、60cmスリングを2本をそれぞれにかけてて固定分散を作り(120cm等のダイニーマ長スリングで流動分散を作る人も多い)をそれにセカンドをビレーするためのDカラビナ(安全環付カラビナ)をかけます。リーダーはDカラビナにビレー器(ATCガイド等のセカンドオートロック型ビレー器orHMSカラビナorエイト環等)を吊るしセカンドをビレー出来る手前まで準備します。
    ●リーダーは、‘セルフビレーを完成させ’さらに‘セカンドをビレー出来る手前までの準備が出来てから’、セカンドに「ビレー解除」の指示を出して下さい(セカンドをビレー出来る手前までの準備が出来る前にビレー解除してロープアップすると、アップしたロープが下に落ちないようにする作業が付加されてしまう)。ビレーポイントに到着し、ACで簡易のセルフビレーをセットした直後に「ビレー解除」の合図を送る「危うさ」を時々みかけますのでご注意下さい。
    *流動分散を使った場合は片方の支点が壊れた時に手を離す可能性があるので支点ビレーのビレー器はオートロック型ビレー器(ATCガイド等)でなければなりません。
    *ハーフマストやエイト環で支点ビレーを行う場合は流動分散でなく固定分散を使用して下さい。
    *セカンドが登って来て、次にリーダーに変わらずそのままビレーポイントに残ってリーダーをビレーする場合(万年セカンドのいる方式)、はDカラビナの位置をセカンドのセルフビレー用の支点とするのが素早くセット出来て強力です。万年セカンドのいる方式ではビレー器がオートロック型であっても流動分散でなく固定分散にして下さい。
    ●セカンドはビレーポイントのリーダーの傍まで登ってきたら。Dカラビナのかかっているスリング(Dカラビナが安全環付ならDカラビナに直接でも良い)に、AC(セカンドのハーネスから出るAC)先端のEカラビナ(安全環付カラビナ)をかけてセルフビレーとします。Dカラビナのかかる場所のようなしっかりした支点でなくて、ボルト一つ(目に余るのは手打ちのリングボルト一つ)にACを連結してそれでセルフビレーがセット出来たと思いこみ、ACに体重をあずける「危うさ」を時見かけますのでご注意下さい。

  • エリア外
    [登山日] 2013/11/25
    [投稿日] 2013/11/25

    状況
    • 5

    伊豆・城山南壁 11月24日(日)晴天の日曜日の状況です。
     朝7時に一番手3名グループが来ました。その後、着々と人数が増えて、岩場の下は30名ほどになって、テンアンダーの4ルートにトップロープが張られました。ピクニック&クライミングに来ている年配グループと岩登り始めたばかりの若者グループが混在しています。日和田山の岩場と比べ、城山南壁の方が人数が少なく、トップロープで場所を占有する時間も短いようです。東京から遠い、駐車場から岩場までは20分と近いが車がないと駅から歩きになり大変、5.8が登れないと楽しめない、マルチを登る人がいて上から落石が来る可能性がある、リード出来る人がいないとトップロープが張れない(それなりのレベルのリーダーがグループに存在する)などの理由が考えられます。
     マルチピッチルートはバトルランナーが3グループ、三日月ハング(もしかしてエスクカーションかも知れない特定出来ず)が1グループ、西南カンテが(ガイドの講習含む2グループ)いました。
     マルチルート終了後ですが、下から登って来る人がいても上から懸垂で降りて来るのがあたりまえのローカルルールのようです。バトルランナー核心部の5.10bのハング越えのルート上で懸垂者と登攀者が交差していても、良いみたいな様子でした。
     14時30分には岩場の下に誰もいなくなりました。